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みてねのエンジニアリングラダー
🪜みてねのエンジニアリングラダー
背景と目的
「家族アルバム みてね」(以下「みてね」)では、サービスのさらなる成長を目指し、組織強化に取り組んでいます。このサービスと組織の成長にあわせて、みてねの開発に携わるエンジニア個人の活躍と成長を後押しするため、みてね独自のエンジニアリングラダーを作ることとしました。このエンジニアリングラダーは、各等級のエンジニアに求められるスキル・マインド・行動を明示することで、エンジニア個人の成長に役立てるほか、直近で発生している以下のような課題の解決も目指しています。
- キャリアプラン検討、育成、目標設定、人事評価の一連のサイクルが、各Engineering Manager(EM)の属人的なマネジメント力に左右され、必ずしも効果的でないケースがある。
- MIXI社の評価制度に基づく全社的な等級定義はあるものの、職種や組織を問わない汎用的な内容であるため、みてねのエンジニアに求められるスキル・マインド・行動が不明確である。
エンジニアリングラダー本体
みてねで作成・運用しているエンジニアリングラダーを以下に示します。ただし以下の点にはご注意ください:
- 上下の等級との差異を一部太字で強調しているほか、補足情報や具体例を「↪黄色文字」で示しています。
- 全体として積み上げ型で定義しているため、下の等級(グレード)で求められることは、上の等級で明示していなくても同様に求められます。
- 各等級において、各評価項目のグレード定義を網羅的に等しく満たすことは必須ではなく、個人のキャリア志向や専門分野、職務に合わせてグラデーションを設けて運用します。このカスタマイズや濃淡ある運用は、各EM(評価者)とメンバ(被評価者)とのコミュニケーションにより実現します。
- ラインマネジメントをしないIndividual Contributor(IC)と、ラインマネジメントをするEngineering Manager(EM)との間では、みてねに限らず一般に求められるスキル・マインド・行動に差があります。他社事例(後述)では、IC/EMそれぞれに個別のラダーを設定する方法も見られますが、みてねではIC/EMの区別もきれいに2分割されるものではなく、濃淡ある分類として捉え、ラダー全体をIC/EMで区分することはせず、個別の評価項目や等級ごとにEM向け項目を明示したうえで、運用上は前項の通りカスタマイズを前提とするものとしました。
- このラダーは、みてね事業部門におけるエンジニアおよびEngineering Manager(EM)に適用するものです。MIXI社における他部門のエンジニアや、デザイナなどの非エンジニアに対しては適用されません。
- このラダーは完璧なものではなく、発展途上のものであると捉えており、今後も運用を通して改善していきます。
他社事例、ラダーの作成プロセスなど関連情報
- メルカリ:Engineering Ladder
- CircleCI
- ShutterStock: Engineering Career Tracks at Shutterstock
- LegalOn Technologies
- LegalOn Technologies のエンジニアグレード評価基準を公開します - LegalOn Technologies Engineering Blog
- 【公開版】LegalOn Technologies Engineering Job Expectation - Google スプレッドシート
- みてねにおけるラダー運用開始後の公開でしたが、公開方法について参考にさせていただきました。直近の事例としてご紹介させていただきます。
- 社内情報(非公開)
- 人事制度、一部部署におけるエンジニアリングラダー、CTO・前CTOや開発系部長陣との対話
またラダーの作成プロセスや関連情報は以下記事でもご紹介しています: